銘柄鶏「香鶏」かおりどり 世界一美味し鶏を探して

これぞ鶏肉!と納得できる鶏を世界から探し出し、原原種から国内で一元管理しています

看板メニューを探している料理店様に、「地鶏と勝負できる銘柄鶏」とお喜びの声をいただける「香鶏」について書いていきます。

美味しい鶏は国境を超える

香鶏むね肉

こんにちは。松本鶏園 食品部門 村上です。

 

「美味しいとり肉です」と言われても、味覚は人それぞれですし、好みの味や食感もありますので、言葉で説明することはとてもむずかしいと思います。

 

私は香鶏の味の特徴を聞かれた時、「烏骨鶏名古屋コーチンに近い肉質です」と答えています。

 

香鶏は、「烏骨鶏」で知られる黒鳥と、「名古屋コーチン」の交配に使われたバフコーチンの血を引いているからです。

 

足は黒鳥のように鉛色です。ブロイラーに慣れている方は、驚かれる方もいらっしゃいますが、この鉛色が美味しさの表れだと思っています。

 

実は香鶏は台湾北部、新竹に生息していた鶏です。原種は中国の山東省の泰山地域です。なぜ中国の鶏が台湾に運ばれたのか諸説あるようですが、蒋介石がこの鶏の味を気に入り、中国から台湾に持ち込んだという話が残っています。

 

さらに、この鶏は1988年に日本にやってきます。

弊社先代社長の松本安弘が、台湾で地元の養鶏家と懇意になり原種を譲りうけ、宮城県蔵王町で繁殖に成功させました。

 

約30年前、松本安弘は「とり肉はもっと美味しいはず。本当に美味しいとり肉の味を教えてあげたい」と世界中を探して見つけた鶏が「香鶏」だったのです。

 

私がはじめて香鶏を食べた時は、岩塩を振って焼いただけの最小限の味付けでした。しかし、口に入れる前に「この鶏は絶対に美味しい」とわかりました。

 

こんがりと焼かれた「甘味のある脂」の香りが、私の鼻腔をモーレツに刺激しました。一呼吸ついて、口に入れると皮のうまさに驚きました。鶏業界で25年以上仕事をしてきましたが、こんなに旨いとり皮は食べたことがありませんでした。肉質は適度な弾力があり、じゅわっと染み出る脂の香ばしいこと。適度な歯ごたえがありながら、硬くはなく、濃厚な肉汁が口のいっぱいに広がりました。そして、とり肉の苦手な方がよくいう「とり臭さ」が、全くないとり肉でもあります。

 

是非一度味わってみてください。